COLUMN

不動産投資コラム

【おすすめの投資方法】初心者が知っておきたい種類・選び方・始め方

投資に興味はあっても、「何から始めればよいのか分からない」「損をしないか不安」と感じる方は少なくありません。

投資初心者の場合は、余裕資金を確保したうえで、少額から始めやすい投資信託などを検討する方法があります。ただし、投資方法は目的や運用期間、リスク許容度によって異なります。

この記事では、投資の基礎知識や資金管理の考え方、初心者が検討しやすい投資商品、NISAやiDeCoなどの制度について解説します。自分に合った投資方法を考えるための判断材料としてご活用ください。

この記事でわかること

  • 投資の基本的な仕組みと考え方
  • 投資を始める前に整えておきたい資金管理の方法
  • 初心者に向いている投資商品と制度の選び方

初心者が知っておくべき投資の基礎知識

投資を始める前に、基本的な考え方を理解しておくことが大切です。

ここでは、投資の仕組みや収益の種類、リスクとリターンの関係など、初心者が押さえておきたい基礎知識を解説します。

投資とは何か?基本的な概念を理解しよう

投資とは、将来的な収益を期待して資金を投じる行為です。

預貯金とは異なり、価格変動によって利益が出る場合もあれば、損失が生じる可能性もあります。投資対象には株式や債券、不動産などがあり、それぞれ収益の仕組みやリスクの大きさが異なります。

投資を始める際には、対象となる資産の特徴を理解したうえで、自分の考え方や生活状況に合った方法を選ぶことが重要です。

投資によって得られる2つの収益タイプ

投資によって得られる収益は、大きく「インカムゲイン」と「キャピタルゲイン」の2種類に分けられます。

1. インカムゲイン(保有中に得られる収益)

資産を保有している間に得られる収益です。株式の配当金、債券の利子、不動産の家賃収入などがあります。

2. キャピタルゲイン(値上がり益)

購入した資産を購入時より高い価格で売却したときに得られる利益です。例えば、100万円で購入した株式を150万円で売却した場合、50万円のキャピタルゲインになります。

投資方法によって得られる収益の特徴は異なるため、どのような収益を期待するのかを考えることも、投資方法を選ぶ際のポイントです。

リスクとリターンの関係性

投資では、リターンとリスクは切り離せない関係にあります。ここでいうリスクとは「危険性」ではなく、価格変動の大きさを指します。

一般的に、高い収益が期待される投資ほど価格変動も大きくなる傾向があります。そのため、利益だけでなく、自分がどの程度の変動まで受け入れられるかを考えることが大切です。

【具体例:リスク許容度の考え方】

  • 保守的:債券中心の運用
  • 中立的:株式と債券を半々
  • 積極的:株式中心の運用

自分のリスク許容度を把握したうえで投資を選ぶことで、相場の変動時にも冷静な判断を保ちやすくなります。

出所:金融経済教育推進機構

始める前に必要な資金管理の方法

投資を始める前には、現在の資金状況を正しく把握することが欠かせません。

資金管理を意識せずに投資を始めてしまうと、生活費や将来必要となるお金に影響が出る可能性があります。

緊急予備資金を確保する

まず最優先で確保すべきなのが、緊急予備資金です。病気や失業、急な出費など、予測できない事態に備えるための資金です。

緊急予備資金の目安(※)

  • 独身者:生活費の3〜6ヶ月分
  • 既婚者(共働き):生活費の6ヶ月分
  • 既婚者(片働き):生活費の9〜12ヶ月分

投資を始める前にこの資金を確保しておくことで、相場の変動や突発的な支出があっても、投資資産を慌てて取り崩す必要がなくなります。 この資金は普通預金など、すぐに引き出せる形で保管しましょう。

※必要額は、雇用や収入の安定性、子どもの有無、住宅ローンなどの固定費、公的保障・保険の内容によって異なります。収入源が一つの世帯や、生活費を一方の収入だけでは賄えない共働き世帯では、目安の上限寄りで備えると安心です。

出所:出所:金融経済教育推進機構

投資予算の決め方とバランス

緊急予備資金を確保したら、次に投資に回せる余裕資金を把握します。

毎月の収入と支出を整理し、生活費や将来の支出を差し引いた金額が余裕資金です。例えば月収30万円で、固定費12万円、変動費10万円、貯金5万円の場合、残り3万円が余裕資金となります。

余裕資金のうち、将来の支出や追加の貯蓄に必要な金額を確保したうえで、無理なく投資に回せる金額を決めます。

このように収入と支出を整理し、生活に影響を与えない範囲で投資を行うことで、無理のない資産形成を続けやすくなります。

負債がある場合の考え方

借入れやローンがある場合、投資を始める前に状況を整理することが重要です。

高金利の借入れがある場合は、投資より返済を優先することを検討しましょう。住宅ローンなど比較的低金利の借入れは、金利や家計の状況を確認したうえで、返済と投資を並行する方法もあります。

返済計画を優先しながら、無理のない範囲で投資を行う姿勢が大切です。

初心者におすすめの投資商品

投資方法にはそれぞれ特徴やリスクがあるため、目的や運用期間、リスク許容度に合った方法を選ぶことが大切です。ここでは、初心者が検討しやすい投資方法を紹介します。

投資信託(インデックスファンド)

投資信託は、複数の株式や債券などを組み入れた金融商品です。100円から購入できる商品もあり、少額から始めやすく、一つの商品で複数の資産や銘柄に分散投資できるため、初心者にも取り組みやすい方法です。

特にインデックスファンドは、日経平均株価やS&P500などの指数への連動を目指す商品で、積立投資にも向いています。

一方、投資信託も元本保証ではなく、市場環境によって価格が下落する可能性があります。商品を選ぶ際には、投資対象や手数料、価格変動の大きさなどを確認しましょう。

出所:金融経済教育推進機構

債券投資

債券は、国や企業などが資金を調達するために発行する有価証券です。保有期間中に利子を受け取るほか、満期まで保有すると額面金額の返済を受ける仕組みがあります。

一般的に株式より価格変動が小さい傾向がありますが、発行体の信用力や金利の変動によって価格が変動することがあります。また、満期前に売却すると購入価格を下回る可能性もあります。

値動きを抑えながら運用したい場合は、個人向け国債などを選択肢として検討できます。

出所:金融経済教育推進機構

株式投資(個別株)

株式投資は、企業が発行する株式を購入し、株価の値上がり益や配当による収益を期待する方法です。

企業の成長による利益を狙える一方、企業業績や市場環境によって株価が大きく変動するリスクがあります。特に個別株は、1社の業績や不祥事、経営状況などの影響を受けやすいため、投資先を分散し、企業の業績や財務状況を確認することが重要です。

自分で投資先を選びたい方に向いていますが、投資経験が少ない場合は、少額から始めたり、複数の銘柄に分散したりする方法もあります。

出所:金融経済教育推進機構l

不動産投資

不動産投資は、マンションやアパートなどの賃貸用不動産を購入し、入居者から得られる家賃収入や、売却時の利益を期待する投資方法です。

株式や投資信託と比べてまとまった資金が必要になることが多い一方、金融機関から融資を受けることで、自己資金だけでは購入が難しい規模の不動産に投資できる点が特徴です。

また、入居者がいる限り家賃収入が期待できるため、長期的な資産形成を目的とする場合に検討される方法の一つです。

一方で、空室や家賃下落、修繕費、金利上昇などのリスクがあり、物件の管理も必要になります。そのため、物件の立地や収支計画、将来の修繕費などを事前に確認することが重要です。

少額から不動産に投資したい場合は、J-REIT(不動産投資信託)も選択肢になります。ただし、J-REITは現物不動産とは異なり、株式と同じように市場価格が変動する金融商品です。

投資方法にはそれぞれ特徴やリスクがあるため、自分の目的や運用期間、リスク許容度に合った方法を選ぶことが大切です。主な投資方法を比較すると、以下のとおりです。

投資方法特徴主なリスク
投資信託少額から始めやすく、分散投資がしやすい基準価額の下落、元本割れ
債券定期的に利子を受け取れる商品がある金利変動、発行体の信用リスク
株式値上がり益や配当を期待できる株価下落、企業の業績悪化
不動産投資家賃収入を得ながら現物資産を保有できる空室、修繕、家賃下落、金利上昇

活用したい税制優遇制度

投資で得た利益には通常約20%(20.315%)の税金がかかりますが、NISAやiDeCoを活用すれば、この税金を軽減または非課税にできます。

新NISA(少額投資非課税制度)

新NISAは投資で得た利益を非課税にできる制度です。

例えば50万円の利益が出た場合、通常なら約10万円が税金(約20%)として差し引かれますが、NISAならすべて手元に残ります。

新NISAには「つみたて投資枠」と「成長投資枠」があり、年間合計360万円まで投資できます。生涯では1,800万円まで利用可能で、保有期間に制限はありません。

投資初心者の場合は、少額から始めやすいつみたて投資枠を活用した積立投資も選択肢の一つです。

つみたて投資枠では、一定の基準を満たした投資信託が対象となっているため、商品を選ぶ際の目安になります。

出所:金融庁

iDeCo(個人型確定拠出年金)

iDeCoは、自分で積み立てながら将来の年金を準備していく制度です。

最大の魅力は、積み立てた金額が所得控除の対象となり、所得税と住民税が安くなることです。運用益も非課税で、NISAで日常的な資産形成を行い、iDeCoで老後資金を準備するという使い分けが理想的です。ただし、原則として60歳まで引き出せない点には注意が必要です。

月々の掛金上限は職業によって異なり、会社員は企業年金が無ければ月2.3万円、自営業者は月6.8万円です。

出所:iDeCo

なお2026年12月には制度改正が予定されており、上限額が会社員は月6.2万円、自営業者は月7.5万円まで引き上げられる見込みです(2026年8月時点)。

出所:厚生労働省

初心者が投資を続けるために覚えておきたいポイント

投資を続けるためには、無理のない金額から始め、相場の変動に慌てず、長期的な視点を持つことが大切です。ここでは、初心者が投資を始める際に意識したいポイントを解説します。

少額から始める

投資は少額から始めることで、実際にお金を運用しながら市場の動きや商品の特徴を学べます。

例えば、毎月投資に回せるお金が3万円ある場合でも、最初は5,000円〜1万円程度から始め、投資に慣れてきたら金額を増やす方法があります。

最初から大きな金額を投資するのではなく、無理なく続けられる金額から始めることが大切です。

定期的に投資状況を見直す

投資を続ける中では、定期的に運用状況を確認し、株式や債券などの組み合わせを見直すことも大切です。

例えば、次のようなタイミングが考えられます。

  • 株価の上昇によって株式の割合が大きくなった
  • 結婚や出産などで、価格変動への不安が大きくなった
  • 収入が増えて、投資に回せる金額が増えた

ライフスタイルや家計の状況が変わったときには、投資する金額や資産の組み合わせを見直しましょう。

出所:日本FP協会

長期投資を心がける

投資では、短期的な値動きに一喜一憂せず、長期的な視点を持つことが大切です。

例えば、株価が大きく下落したときに慌てて売却すると、その後の価格上昇による利益を得る機会を逃す可能性があります。長期投資では、短期的な値動きに左右されず、時間をかけて資産形成を目指します。

ただし、長期間保有すれば必ず利益が出るわけではありません。投資する商品のリスクを理解したうえで、無理のない範囲で続けることが重要です。

出所:金融経済教育推進機構l

まとめ:投資初心者が押さえるべきポイント

投資を始める際は、まず緊急予備資金を確保し、生活に影響しない余裕資金で始めることが大切です。投資信託、債券、株式、不動産など、それぞれの特徴やリスクを理解し、目的やライフスタイルに合った方法を選びましょう。

初心者には、少額から始めやすい投資信託や、NISAなどの税制優遇制度を活用する方法も選択肢になります。不動産投資では、家賃収入だけでなく、空室や修繕、金利上昇などのリスクも含めて判断することが重要です。

短期的な利益を追うのではなく、余裕資金で長期的に続けることが、資産形成の基本です。


【参考資料】
■iDeCo「iDeCo(イデコ)をはじめるまでの4つのポイント」
https://www.ideco-koushiki.jp/start/#step1
■厚生労働省「i D e C o拠出限度額の引き上げ」
https://www.mhlw.go.jp/content/12500000/001597573.pdf
■金融経済教育推進機構「金融経済の知識を身につけよう!」
https://www.j-flec.go.jp/links/kinyu-navi/learning/
■金融庁「NISAを知る」
https://www.fsa.go.jp/policy/nisa2/know/
■日本FP協会「事例研究NEWライフスタイル」
https://www.jafp.or.jp/houjin/fp_newlifestyle/

監修者
FPヤマネー(yamony)

資格:2級FP技能士・日商簿記2級・宅地建物取引

建築学科を卒業後、建設会社での実務を経て不動産業界に転身。
「お金のことは難しい」「誰に相談すればいいかわからない」といった不安や疑問に応えていきたいという思いから、FPとしての活動を開始。これまで培った知見と経験を活かし、「できるだけわかりやすく」「今日から実践できる」お金の情報提供を心がけています。

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